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重要刀剣

肥前住播磨大掾藤原忠國

商品番号 : A-010-145

江戸初期 肥前 重要刀剣 白鞘・拵付

6,700,000円

刃長:64.3 cm 反り:1.7 cm 重ね:0.70 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は筋違。
地肌
小板目良く詰んで無地風の精美な肌となる。刃寄り棟寄りは細かな柾目心に流れる。
刃文
焼幅極めて広く匂本位の大五の目乱。刃中厚く沸づき、広い帯状の匂口に足、葉が入り、肌目に沿って金筋が所作する。
鋩子
直状に入り一枚風となって少し深く返る。
備考
パノラマに広がる刀身に空高く湧き上がる白雲の光景・・・夏の積乱雲のごとくといった例えがよく使われる初代忠國の大五の目乱ですが、同感です。しかし本刀の焼幅は忠國の作中でも極めて広く、焼頭が鎬を超えています。それに五分を超える幅広の匂口が帯状に元先まで続きます。圧巻です。ここまでなら他の刀工にも見られそうですが、特筆すべきは匂口の形状というか紋様で、丸みを帯びた大五の目に丸い飛焼を入れ込んだような所作があれば、柔らかく深い太足が所狭しと勝手気ままに乱舞します。さらに金筋まで表れ、刃中に彩りを加えます。見事です。大きめの飛焼と太い足や葉が重なり合い、一つの帯となって匂口をなしているといったらよいでしょうか。まさに夏の白雲がうごめいて動的な景色を描いています。降参です。よくここまで激しく広く焼きながら、刃切も起こさず作れるものです。これに棟焼が加わったら、もはや皆焼です。それも上品で美しい統制のとれた皆焼のような・・・上手いの一言です。
武蔵大掾や近江大掾などの著名な肥前刀工は皆優れた刀工揃いですが、忠國もまたその例に漏れないようです。特に本作に至っては抜きん出た出来栄えと言って良く、あっぱれです(いつもは控えめな言い訳をする当店ですが、本刀に限っては至高の一振と言い切ります)。ぜひ、本刀を見にご来訪ください。手にとって画像では伝えきれない凄さを直に感じて欲しいと思います。「過ぎるところがない」と、教科書的な刀の見本のような作が多いとされる肥前刀にあって、本刀は確かに特異な作かもしれません。個性的と言われる忠國ですが、その評価通り意の赴くままに作ったかのような本刀に、忠國の姿が重なります。ある意味、肥前の最左翼に位置する刀工であり、一番端に並んだ作と言えるでしょう。ただ、最上段にある端ですが・・・。

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