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導かれし姿末古刀

脇指

備前国長舩与三左衛門尉祐定 大永二二年二月吉日

商品番号 : A-011-S-141

室町後期 備前 重要刀剣 白鞘

13,000,000円

刃長:54.2 cm 反り:1.4 cm 重ね:0.82 cm

体配
本造、三つ棟、中心は生で孔は二つ、鑢目は切。表裏に棒樋を区上まで角留。
地肌
小板目肌を元先までムラなく良く詰んで精美な肌となる。
刃文
焼幅広く元から徐々に広くなり物打より上は鎬筋を超えて焼く。小沸出来の腰の開いた五の目乱。刃中沸づき匂口は深く、足、葉が頻りに入り、所々飛焼が入る。指表の元辺りに金筋が所作する。
鋩子
五の目乱が乱れ込んでやや浅く返る。
備考
言わずと知れた与三左衛門尉祐定の脇指。最初に目につくのは広い焼幅でしょう。指表はやや大人しく、指裏は始めから広く焼き始まり、激しく乱込みながら徐々に広くなっていきます。よくみると祐定によくある腰の開いた五の目乱。それが激しく揺らいで大乱になったかのような刃文です。さらにです・・・刃縁から鎬筋にかけて気になる所作が・・・打ちのけ風の焼がタテにではなくヨコ向きに現れているのです。これに飛焼も加わり「打ちのけ」の乱れ打ち状態に。大袈裟にいえば、総体的に皆焼風の五の目大乱(勝手に刃文の種類をでっち上げている気がします)。要するに、働きが極めて豊富な一振だということがわかっていただけたら幸いです。この打ちのけ風の所作は、最初見たときに移の煙込みかと勘違いしましたが、そうではなく飛焼・葉の一種だと思われますが、貧学の当店には手に余ります。なので刀剣研究・鑑定家の中原氏に確認しておきます。この所作があるから重要刀剣になったのではないと思いますが、極めて焼の働きに見所のある一振です。
肝心の匂口は、出来の良さをそのまま具現化したかのようです。この匂口、深いです。深く柔らかくフックラとした上出来の匂口そのまま。それが縦横無尽に乱に沿って破綻なく連続します。これを突きつけられて思わず、やっぱり与三左衛門尉だなあーと思い知らされます。誰もが納得するであろう匂口の出来に、先ほど紹介した激しく野心的とも言える刃文が組み合わさった本刀・・・言葉よりも見て楽しめる・・・いえ、視覚で酔いしれる姿にあっぱれです。

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