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導かれし姿末古刀

備州長船勝光 永正三年二月

商品番号 :B-018-S-008

室町後期 備前 保存刀剣 白鞘

500,000円

刃長:62.2 cm 反り:1.2 cm 重ね:0.75 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は二つ、鑢目は勝手下がり。表裏共に棒樋に添え樋、横手から棟区に丸留め。
地肌
板目肌に杢目が交じって肌立ち気味になる。乱れ移鮮明に立つ。
刃文
匂出来の直調子が僅かに弯れて小五の目乱交じり。匂口締まり心に小沸よくつき、所々深く所作する。
鋩子
直調に入って僅かにほつれて小丸が浅く返る。
備考
典型的な片手打の末備前。俗名はありませんが、次郎左衛門勝光の一振りです。元先まで小刻みに乱れる中直刃は少し変わっていて、途中途中が幅が広めで長目の帯状の匂口が混在します。砂流風、二重刃風、どれにも当て嵌るような嵌らないようなユニークな匂口を見せています。本刀は備前物ですから二重刃や砂流といったタテの所作に見るのはちょっと疑問が残ります。やはり深い帯状の匂口と見たくなります。もちろん肥前刀のような元先まで連なるものではありません。これは研減っているのが影響しているのでしょうか。
確かに本刀は減りが目立ち、指裏には疵も出てしまっています。身幅も狭い方で重ねもそれなりに薄くなっています。これは実用に供された証でもあり、よくぞ耐えてここに存在してくれたと評価したいと思います。少し疵が出て減っているとはいえ、やはり数物とは違います。板目の肌はよく詰まれ、鮮明な移もよく出ています。移が出なくなったと言われる末備前でも永正頃には現れた作例もままあり、本当もその一振。戦国期を生き抜いて必然に残され伝えられるべき刀と考えていただければと思います。刃文がユニークなだけにちょっと残念ではありますが。それでも磨上て無銘にされてしまった類の刀に比べれば、全然ありの刀です。なにせ生中心で銘があるのですから・・・関係ない話ですが、大磨上とはいえ高価な重要刀剣ならば銘もそれなりの刀工銘が刻ってあったと思うのですが、何故それを捨ててしまったのでしょう。折返銘も額銘だってできるのに、不思議ですね。

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