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太刀・刀

若狭國冬廣 天正八年二月日

商品番号 :B-022-S-068

室町後期 若狭 特別保存刀剣 白鞘(深山鞘書)・拵付

2,400,000円

刃長:64.8 cm 反り:1.6 cm 重ね:0.88 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は二つ、鑢目は切り。棒樋に添樋を区の僅か下で丸留。
地肌
小板目に杢目まじり良く詰み地景が現れる。
刃文
匂出来の中直刃調に所々浅く湾れる。匂口は締りごころに長い金筋が働く。
鋩子
表裏掃きかけて先乱れ、僅かに浅く返る。
備考
探山氏が鞘書に記していますが、手にしっくりとくる片手打姿の末古刀です。この時代の特徴でしょうか、末備前ほど肉付はありませんが、中心の握りも手の内にフィットし、直に握って痛くありません。造りは元先差がなく寸延の中切先で、見た目には剛く感じられますが、腰反り姿といい優雅さも備えています。較べるものではありませんが、同時期の備前物とはまた違った、より古風な感じを受ける一振りです。冬廣は相州の流れを汲む名門ですが、この頃になると相州伝よりも直刃を基調とした作域を得意としたようで、この作もまたその特徴が良く現われており、長い金筋が複数、まるで一閃の流星のように出ています。

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