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刀
於越後国義光作 平成七年七月吉日
商品番号 :B-028-O-058
現代 白鞘
3,500,000円
刃長:70.1 cm 反り:1.9 cm 重ね:0.87 cm
- 体配
- 本造、庵棟、中心は生で孔一つ。鑢目は勝手下がり。
- 地肌
- 杢目よく詰んで無地風になり、小沸微塵に広くつく。
- 刃文
- 焼幅広く小沸ごころの重花丁字。移り鮮明に表れ、小足・葉を盛んに交える。
- 鋩子
- 重花丁子がそのまま乱れ込む。
- 備考
- 大野刀匠ならではの重花丁字ですが、山鳥毛を彷彿とさせる見事な匂口です。それも元先に差がなく身幅の広い豪壮な体配に焼幅を広くとった印象は気迫に満ちています。匂口は締まって刃文の所作が際立ち、鮮明な移りがより引き立てています。姿はおそらく末備前、腰反りの片手打に整えていますが、鎬を低くした利刀造になっているのが見所です。切先辺から棟筋が流れる様は、まるで鵜首造のようです。そして刃区の生刃も驚きです。刃区から4寸強もあります。卸したての備前ものとはこんな姿だったのかもしれません。(ここに長光がいたなら、本刀を見て唸る姿が想像できます。)