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太刀・刀

木下甚太郎藤原兼久作之 天保十一年二月日 宮井柳之助令

商品番号 :B-038-103

江戸後期・幕末 加賀 保存刀剣 白鞘・拵付

1,050,000円

刃長:70.0 cm 反り:1.5 cm 重ね:0.76 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は筋違に化粧。
地肌
小板目肌よく詰んで、杢目が交じる。鎬地は柾目肌になる。
刃文
匂出来で直刃調の細かい五の目乱。焼幅尋常で締り心の匂口が破綻なく続き刃縁は冴える。鎺元から移が鮮明に表れる。
鋩子
整った中丸が浅く返る。
備考
利刀造とまでは言えませんが、鎬が少し高くやさしい体配です。重ねも尋常、切先の松葉角も残りいたって健全な姿です。何といっても匂口が破綻なく整然と続き、締まって見えますが刃寄りにかけてはやさしく所作し、これを上作としない点が見当たりません。加えて、明瞭な移が鎺元から斜目45度に表れて美しく、これが移だと言わんばかりの出来です。北陸系でもあまり名の知られていない刀工ですが、こういった作にはブランドに関係なく評価してあげたいものです。所持銘が刻まれているのも、この出来を見れば頷けます。さぞかし注文主も納得いったことでしょう。ちなみに所持者の宮井柳之助は、加賀藩の藩校・明倫堂の教師のようで、本刀のどことなく品性のあるイメージと重なるといえば脚色し過ぎでしょうか。
木下甚太郎兼久は加賀国・陀羅尼泰平の門で現存する刀は極めて少ないと思われます。石川県の安江八幡宮に兼久の刀を所蔵している(レファレンス協同データベースより)との既述があります。境内で作刀した奉納刀と思われますが、可能であれば本刀と見較べてみたいものです。

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