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あつらえの逸刀

和泉守法城寺橘正次

商品番号 :B-039-I-053+029

江戸中期 武蔵 保存刀剣 白鞘・拵付

790,000円

刃長:63.0 cm 反り:1.5 cm 重ね:0.85 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は勝手下がり。
地肌
よく詰んだ小板目肌が、総体に少し柾心に流れ精美な肌となる。棟寄りも柾目ごころ。
刃文
焼幅広めで匂出来、高低差の少ない腰の開いた五の目乱。五の目の谷から広めの足が短めに所作し、深い匂口と一体化するが足先は柔らかい。
鋩子
表は掃きかけて小丸に、裏は直状に小丸で尋常に返る。
備考
元先に差があり反は少し深目で、元禄頃でも寛文頃でもなく、少し遡った寛永頃の刀姿。実際の作刀時期は正徳頃のはずですから、当時の傾向からは逸脱した姿かも知れません。加えて長さも2尺1寸弱・・・既に刀の定寸が定着していたことを考えると、本刀は注文打の誂え物です。それを表すように身幅に比して重ねは厚く、かなりガッシリとした造込になっています。
刃文は逆にやさしいイメージで、五の目乱の深い匂口の谷から出る足がグラデーションの様に刃先へ溶け込んで見えます。それも谷の向く方向へ所作するので、珍しいというか意図しない自然な刃文となっています。移も出ており、元は少し弱いですが先に行くにつれ鮮明に現われます。匂口の刃縁も締まり、匂崩れや沸のバラツキもなく極めて上等な作で、刃文だけ見れば一流刀工と変わりない出来栄・・・う〜〜ん、正次、なかなかやりますね。本刀は現在保存刀剣ですが、間違いなく特別保存になる出来ですが、わざわざ価格を高くすることもありませんね。このまま愛蔵してくれる方を待ちたいと思います。
和泉守橘正次は法城寺派の橘正弘の門人。正弘の先手をしていたのか、師没後に「和泉守」を受領したようで自身の作刀は極めて少ないようです。正弘はそれなりに評価が高く高名ですが、本刀を見る限り正次も師匠に劣らぬ技量をもっていたと思われます。 おっと忘れるところでした。本刀には幕末頃と思われる打刀拵が付いています。柄には柳川直政を継ぐ四代・直連の縁頭が使われています。赤銅石目地に竹図の上手作で、審査に出したくなる代物・・・拵もなかなかの入念作です。

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