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あつらえの逸刀

丹波守吉道

商品番号 :B-046-I-139

江戸前期 摂津 保存刀剣 白鞘・拵付

970,000円

刃長:61.8 cm 反り:1.2 cm 重ね:0.71 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は筋違。
地肌
小板目肌よく詰んで無地風の肌になり精美、物打より上は流れ心。鎬地は柾目肌。
刃文
焼幅広く小沸出来。弯乱にゆったりとした五の目乱がランダムに交じる。太い足・葉が入り、刃文総体に簾刃風に砂流が頻りに所作する。
鋩子
直ぐに入り、僅かに弯て小丸にやや深く返る。
備考
大坂焼出に始まるゆったりとした五の目乱れに弯乱れ、垢抜けた感じのする新刀特伝とされる刃文ですが、少し変った所作が見られます。表裏共に簾刃風の砂流に似た細かな小沸が、元先まで続いています。所々多少の強弱はありますが、これはまさに簾刃の所作そのもの。当然といえば当然です、吉道は家伝として簾刃を焼いているのですから。ですが、まるっきりの簾刃ではなく、帯状の砂流に近く感じられます。これは五の目乱を焼いたせいなのかもしれません。仮に、もっと幅広の箱乱風なら家伝である本来の簾刃になっていたと思われ、ゆったりとしているとはいえ五の目を焼いたことで簾刃に見えなくなったのでしょう。でも何故そうしたのか? 簾刃を応用した刃文の新規開発か、注文主の要求に応えたための偶然生まれたものなのか・・・愛刀家の方々それぞれで解釈して楽しんでください。
体配は元先に差があり少し反り深め、寛永というより寛文・延宝頃の刀姿に近い造です。鋩子は三品風かと思いきや、僅かに弯れてはいますがほぼ直状に小丸。これについては疑問でも何でもなく、こういう鋩子もあるんだぐらいの所作です。因みに本刀を作った吉道は、父である京丹波と呼ばれる吉道の二男。両者とも丹波守吉道を名乗っているので、父は京丹波、二男は大坂丹波と区別されています。それにしても金道以下、三品兄弟の系統は良工揃い。新しいものに果敢に挑戦した姿勢と技術をもっと高く評価してあげたいものです。

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