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太刀・刀

太刀

法廣(花押) 平成壬午年正月吉日

商品番号 :B-054-115

現代 無鑑査刀匠 白鞘・共箱付(箱書同人)

1,000,000円

刃長:65.3 cm 反り:1.70 cm 重ね:0.71 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔一つ。鑢目は筋違。
地肌
小板目肌よくつみ極めて精美な肌となる。鎬地は柾目肌。
刃文
大小の丁子乱が入り乱れる。焼幅広く匂口は締り心の小匂出来、尖刃風の刃文も交じり淡い移が現われる。
鋩子
丁子の刃文がそのまま乱込んで、浅目に返る。
備考
柔らかな足が元先まで頻りに所作し、働き豊かな丁子乱が綺麗です。刃文は大丁子と小丁子が複雑に連続して元先まで見応え充分、華麗ともいえる印象です。刃縁に沸崩れもなく匂口も均一で深く極めて上手く焼かれています。この丁子乱は古備前を狙ったものだと思われ、地金の鍛えも小板目が美しく、所々細い金筋風の所作が肌目に沿って表れているのも確認できます。いい鍛えです。体配はやや細身の小肉がついた太刀姿で反があり、長さから小太刀風といった方が妥当かもしれません。持った感じは片手にフィットしまさに小太刀です。刃文もその身幅に合せてかコンパクトに焼かれているようです。ある意味、あらゆるところが計算されて作られたクールな秀刀といった一振です。現代刀工でこの手の作はあまり見たことがありません(当店の視野が狭いだけかもしれませんが)。
本刀の作者は宮入法廣刀匠です。・・・道理で上手い訳です。昭和31年生れですから、まだまだ現役ばりばり、作刀に関しては様々な作域にアクティブにトライする個性派の刀匠と聞いています。なので、これからの作刀にも期待です。

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