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導かれし姿末古刀

濃州関住兼先作 永正十一年八月日

商品番号 :B-061-S-152

室町後期 美濃 特別保存刀剣 白鞘・太刀拵付

1,750,000円

刃長:63.7 cm 反り:2.1 cm 重ね:0.83 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は二つ、鑢目は檜垣。表裏に棒樋と添樋を鎺元まで掻流す。
地肌
板目に小板目交じり、所々流れて刃寄りと鎬地棟寄りは柾目になる。鎺元から棒状の移が出る。
刃文
焼幅やや広く三本杉風の小五の目丁子を焼く。匂口は締まり心の小沸出来、刃中に小沸が厚くつき、所々肌目に沿って砂流風の縦の所作が出る。
鋩子
小五の目が乱れ込み、先が小丸となってやや深く返る。
備考
関の代名詞とも言える三本杉風の刃文ですが、一様に規則正しいわけではありません。頭・谷の高低差それぞれに変化があり、中ほどより上は少し平ったく大人しくなり、思ったほど三本杉が強調されてはいません。正確には五の目に足が入った小五の目丁子です。小沸出来の匂口に足が所作するあたりはまるで古備前を見ているようで、これで三本杉の尖刄がなかったら関だとは一見気づかないかもしれません。もちろん、関特有の柾がかった地肌は隠し通せませんが。刃中に出ている砂流風の縦の所作も備前ものとの違いですが、鋩子の中にまではっきりと表れていて、これも見所の一つでしょう。 体配は末古刀を地でいくような腰反りの片手打姿。先が少し伏せられているようですが、永正年紀からの経年を考えればまだまだ健全な姿です。特に中心の状態は片手打特有の生姿で、握ってみると厚く小肉のついたふんわりとした感触が手に伝わってきます。この辺も出来の良い末備前に見紛う感触で、ぜひ皆さんにも知って欲しい点です。
作者の兼先は、末関の之定(兼定)や孫六(兼元)と同時期に作刀していた刀工。あまり高名ではありませんが、本作を見る限り兼元や兼定に劣っているわけではありません。他の末関刀工も上出来の作が当たり前にあることを忘れてはいけません。関=数物という概念を捨てて欲しいものです。もちろん、刃文の好き嫌いは大いにあげて良いと思います。ちなみに本刀には幕末期の古い太刀拵がついています。現代の新物とは違い渋い色合いです。

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