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あつらえの逸刀

(菊紋)出羽守入道法橋 源光平

商品番号 :B-069-I-187

江戸前期 武蔵 保存刀剣 白鞘

700,000円

刃長:63.7 cm 反り:1.5 cm 重ね:0.85 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は勝手下。
地肌
小板目肌をよく詰み無地風となる。指裏の中ほどは少し肌立ち、棟寄り鎬地は柾目肌。鎺元より乱移が鮮明に現れる。
刃文
大坂焼出風にはじまり、その先は匂出来の丁子乱。指裏中程に小乱が交じる。匂口は締まり心に明るく冴え、足、葉、飛焼が所作する。
鋩子
直状に入り、少し伸び心に小丸となってやや浅く返る。
備考
本刀には小さな疵があることからご報告します。表裏の刃区のすぐ上と指表の三ツ角の上に極く小さな疵、際裏の物打に微かに肌割がみられます。どの疵も鑑賞に差し障りがあるほどの疵ではありませんが、気になる方はご考慮ください。(こうして書くと疵モノかと誤解を受けるのは本意ではありません。あえて擁護するなら、無疵の完璧な刀など無いに等しく、程度の差だと思っていただければ幸いです。)しかし、本刀にはそんな負目などどうでもいいと思わせるほどの自慢できる所作があります。移です。鮮やかな乱移が鎺元から切先まで背景のように展開しています。実際に手にとって目の前に立てただけで、その景色が飛び込んできます。光点にかざすことなく確認できるほどの陰影はなかなかありません。加えて匂口から立ち上る煙込みもまた鮮明に所作し、まさに移の見本のようです。
本刀の作者は江戸石堂派を代表する一人、日置光平・・・この移、納得です。丁子乱に乱移、備前一文字の刃文をそのまま寛文新刀の刀姿に描いたかのような本刀。これが古刀の体配をした刀だったら、中心はどうなっていたことやら・・・無銘の身になっていたかもしれません。(現にそれなりの数が変身させられたことでしょう)まあ、焼出風の所作があるので、その心配は杞憂だとは思いますが・・・
匂口もやわらくふっくらとして、足、葉が丁子に絡んで一文字風の刃文を見事に焼き上げています。若干気になるのは指裏の中程の刃文で、丁子というより小乱に近い形をしています。これは狙い通りにいかなかったのか、それとも敢えてそうしたのか光平本人でなければわかりません。この所作を欠点とするのは的外れで、当店としてはワンポイントの遊びぐらいに捉えています。それを含めて総体として見応え十分で、石堂派を再認識しもっと評価すべきであること教えてくれる一振です。

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