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脇指

脇指

平定重

商品番号 :C-015-129

室町後期 豊後 藤代鑑定 白鞘・拵付

380,000円

刃長:53.0 cm 反り:1.50 cm 重ね:0.65 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔一つ。鑢目は勝手下がり。
地肌
小板目肌に板目交じり、鎬地は柾目肌。
刃文
匂出来で匂口が締まり、腰の開いた箱風の五の目乱を規則的に繰り返し帯状の匂口になる。
鋩子
五の目乱から直状になり掃きかけて返は深目。
備考
本刀の刃文は独特な形をしています。箱風の五の目乱としましたが、単に箱乱とするには焼頭に出ている沸崩あるので、どちらかといえば腰の開いた五の目の変形版としました。まあ、これはどちらでもよいことです。匂口は締って帯状となり、とても意図的な所作を感じます。金筋、砂流が筋状と言うより細い棒状のように平たい谷に沿って出ていて、何とも面白い見え方をしています。総体には平髙田のイメージが強く、銘からも豊後刀だろうなと思ってしまいます。・・・というのは、この定重、銘鑑には出てはいるのですが、他の現存刀が全く見当たらず何もわからない刀工なのです。これらへの疑問は、中原信夫氏が自著『-室町期からの-続大分県の刀』で取り上げています。その中で中原氏は「本刀の刃文、銘振や鑢、中心棟の仕立等を考えると古刀期は無理であろう。そしてこの匂口は古くみえるが、概してこうした手に案外新しいものがある事があった。但、“平”姓が新刀期まで続いたのかという反論はあろうが、本刀が果して髙田物かどうかという点をも含めて茲に掲載したものである。」としています。さて、困りました。なので、本来は「導かれし姿・末古刀」のコーナーに載せるべき作ですが、こうした理由により単に「脇指」コーナーに掲載下次第です。ただ、現状から当店は本刀を高田物としてみています。その理由は、先程述べた総体的に髙田物らしい地金と刃文、そして平定重(勝手な憶測で、平定盛の系統か?)の銘といういかにも脆弱なイメージからで何の確証もありません(かなり弱気です)。まぁいいではないですか、素性はさておき、希少な珍品には違いありません。面白い代物ですよ、本刀は。
本刀には拵がついていますが、鞘は現代作の新物ですが、柄前は幕末期はあり、小柄は江戸中期と思われる赤銅七子地・稲穂図で金色絵・銀露象嵌が施された上手作が装着されています。

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