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脇指

脇指

出羽守法橋源光平

商品番号 : C-036-180/60

江戸前期 武蔵 特別保存刀剣 白鞘

700,000円

刃長:50.5 cm 反り:1.2 cm 重ね:0.70 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目はやや深い勝手下。
地肌
小板目肌に板目交じり総じてやや肌立ち心、鎬地・棟寄りは柾目。乱移が鮮明に現れる。
刃文
匂出来の逆丁子乱。匂口はやや締り気味に、短めの丁子の足が柔らか所作する。焼幅広く、物打辺りからより広めに焼く。
鋩子
少し乱れた直状で、やや弯れて小丸に浅く返る。
備考
反がややついて元先の差があまりなく、寛永頃と寛文頃の両方の特徴を足して2で割ったような姿。どっちとも取れる姿で中途半端な言い方をしましたが誤解しないでください。良い意味でいいとこ取り、カッコ良いスタイルだと言いたいのです。それもそのはず、作刀時期は寛永と寛文の中間、承応頃ですから。まあ、刀姿については良し悪しを述べるものではないので肝心の匂口について・・・本作、逆丁子乱です。丁子の足はやや短めですが、柔らかく刃先へ馴染みます。総体に表裏の刃文の形状は同じ展開ですが、途中途中の乱れ方はかなりランダムで意図的な形状を感じません。まるでズブ焼きのような雰囲気があります。写物と捉えれば片山一文字を狙った逆丁子ということもありますが、実際、ズブ焼きでしょうか? 光平や兄の常光は言わずと知れた江戸石堂派の流れ。日置兄弟も含め石堂一派はズブ焼きをやったという話もあれば、そんな歩留りの悪い焼き方を江戸の時代にはありえないという話もあり、現代の人は誰も見た事はないので真偽はわかりません。(・・・それでいいじゃないですか) ただ、本作には見事な乱移が鮮明に出ています。本作の最大の見所と言えます。これを踏まえて、皆さんでズブ焼きを論じていただければ話が盛り上がるのではないかと(油に火を注ぐような書き方ですね。断っておきますが、本文が炎上するのは甘んじて受けます・・・少しだけなら・・・)。
話は戻って、光平も常光も出来の割には評価が低い気がします。これだけの刃を焼くのですから、せめて石堂是一ぐらいの評価をしてほしいものです。多分に見せる刀に移行するあたりの刃文なのに、新刀特伝の見せる刀と同じ土台で比べるのが、さほど評価されな要因の一つかもしれません。言い訳になりますが、まだまだ実用に即した刀を作っていたのが光平だとも言えるのです。(当店の的外れな解釈かもしれませんが・・・)

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