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脇指

脇指
 

内藤瓦全應好 固山備前介藤原宗次鍛之
嘉永二巳酉年八月廾五日 武州於千住試之鳫金圡壇佛切手後藤新太郎

商品番号 : C-037-146
 

江戸後期 武蔵 特別保存刀剣 白鞘・拵付

2,500,000円

刃長:53.0 cm 反り:1.36 cm 重ね:0.76 cm

体配
造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は化粧にやや浅めの筋違。
地肌
流れ心の板目肌をよく詰んで総体に精美な肌となり、地景が現れる。鎬地・棟寄りも柾心に流れ、淡く移が出る。
刃文
匂本位の腰の開いた五の目乱。所々尖刄が交じる。匂口は締まり心に明るく刃縁が冴える、丁子風の小足が頻りに所作する。
鋩子
刃文がそのまま乱込み、掃掛風の小丸となってやや浅く返る。
備考
刃縁が冴えて匂口も明るく、見ていて気持ちい刃文というのはこういう刃のことを言うのでしょうか。刃文は小刻みに変化する腰の開いた五の目乱に尖刄風の頭が混じります。この手の刃文はどちらかといえば怒つい感じがするものですが、そう感じさせないのは、刃縁の冴えなのか明るい匂口のせいなのか・・・よく厳つさを嫌って研師が刃取りで見え方を翻弄しますが、本脇指はそうしてはいません。まるっきりありのままに匂口に沿って刃取りされています。厳つさはシャープな稜線となって却って好印象です。地肌も見所で、目をこらすと板目を良く詰んで美しく映え、綾杉風の地景がはっきりと飛び込んできます。それも元から切先まで絶えなく連続します。一言、GOODです。この一振りも含めて宗次のことを、一本調子で面白くないとか変化が少ないとか、作刀数が多いからななどとそれだけで敬遠する方もいますが、なんのその。遠目に見た刃文の形や俗評だけで論じられるのはとても残念です。せっかくの見所や良さを見逃すことになります。(ちょっとおせっかいな押し売りかも)
本脇差には、宗次本人の銘以外に、所持銘と截断銘も入っています。鑚跡を見るとすべて同時に銘を刻ったようです。ということは、試斬を行なった後で、宗次本人が全ての銘を刻ったということになりますが、であればなおさら力を入れた作だったとも言えます。それにしても見事な銘振です。中心の錆状態といい刀身も含めて極めて健全な本脇差。宗次を名前だけで最初から眼中にないと思われている方にこそ、経眼してほしい一振りです。
本脇差に付いている拵は古くはありませんが、装着されている小柄と笄は良い出来です。獅子を画題とした二所物で、真黒な赤銅地に細かく整然と蒔かれた七子地、家彫風の紋はなかなか丁寧で、時代は江戸中期以降の作と思われrます。

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