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脇指

脇指

肥後守秦光代

商品番号 : C-065-263

江戸前期 尾張 保存刀剣・特別貴重刀剣 白鞘

600,000円

刃長:51.8 cm 反:0.97 cm 元幅:3.08 cm 先幅:2.16 cm 重ね:0.68 cm 目釘孔:1つ

体配
本造、庵棟、生中心、鑢目はやや浅い勝手下。
地肌
小板目を良く詰んで精美な肌となる。鎬地・棟寄りは柾目となり、移が現れる。
刃文
焼幅頃合いに匂出来の五の目乱。匂口は少し締り心にふっくらと深く、丁子の足が絡む。
鋩子
直調に入り、中丸となって浅く返る。
肥後守秦光代

反は浅目で元先にやや差があり延び心の中切先、寛文新刀の姿をした本脇指。地肌は詰んだ小板目、鎬地は柾目に流れます。移が立っていますが、明瞭というほどではありません。作者は数多い尾張刀工の中でも名の知れた秦光代です。柳生連也斎の鬼庖丁を作ったことで有名ですが、その連也斎のツテで江戸石堂派の対馬守常光に師事したことを考えれば、この移も納得です。ただ、刃文は見方にもよりますが、師の常光に比べて若干大人し目に感じます。細かく激しい丁子乱ではなく、本脇指は形の不揃いな五の目乱です。大人しいとはいえ、それなりの強弱を伴った五の目乱で、焼き始めは間隔の幅が広めで途中やや狭くなり、それを繰り返す形状です。そこへ丁子風の足が延びて、匂出来の柔らかく深い匂い口が冴え渡ります。刃縁に崩れはありません。すっきりとした稜線を描き上手です。もちろん、新刀らしく表裏は揃い気味になりますが、光代はもともと関の出、刃文が揃うのは当然かもしれません。そう思うと、地肌も何となく肌立ち気味で柾心に流れている感もあります。刃文の形状も兼房らの関刀工に似ているかも(当店の思い込みです)。
そんな本作ですが、総体にすっきりとまとまった印象で、やり過ぎたところもなく至って真面目に見えます。かなり抽象的な表現ですが、焼幅も広過ぎず狭過ぎず尋常ながら、匂い口の出来は表裏元先まで均一で上出来です。言い換えれば実用本位の一振と言えるかもしれません。

本脇差にはかなり豪華な印象の拵がついています。縁頭に鐺、拵の責金は鉄地に菊と唐草をあしらった一作物、鐔は菊と龍を彫った美濃風の赤銅地、どれもが密なデザインで煌びやかです。小柄は柳生笠(二階笠)に一つ増やし三つの傘にして、柳生を強く意識した作。笄は山銅地に鉄線花、目貫が丸に片喰三双紋で、この二つは少し離れた趣旨に思えますが気にはならず、総体に豪華絢爛な拵の印象にまとまっているようです。

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