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短刀・槍・その他

短刀

清直作 昭和五十八年三月日

商品番号 : D-002-066

現代 長野 白鞘

270,000円

刃長:29.4 cm 反:0.20 cm 元幅:3.12 cm 先幅:2.40 cm 重ね:0.61 cm

体配
平造、三つ棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は筋違。表裏に刀樋を鎺元まで掻流。
地肌
板目に小板目交じり、杢目も交じり刃寄りは総体に流れ心。やや肌立ち気味に澄んで冴え、肌目に沿って地景が入る。
刃文
小沸本位のゆったりとした五の目湾が流れる。匂口は深く、柔らかく太めの足が働き金筋・砂流風の所作が総体にかかる。
鋩子
湾れが乱れ込んで火炎風になり、表裏揃って浅く返る。
清直作 昭和五十八年三月日

少し肌立ち気味の澄んだ地金が美しく、樋が彫られた棟側が移になっているようにも見えます。その地鉄に緩い湾をやや広めに焼き上げた刃文に絡んだ所作が見所の一振。匂口は弯というよりゆったりとした五の目乱で、深く太めの足に砂流風の所作が元先まで働きます。さらに所々太い金筋が絡み合い、流れ心の地肌と相まって渓流のせせらぎを切り取ったかのような複雑な風景を作り出しています。面白いのは火炎風に流れ込んだ鋩子で、少し手前から金筋と砂流風の所作が鋩子へと続いています。やはり清麿を狙った一振でしょうか・・・であれば、上品で淑やかな清麿写といった印象です。
重ねはやや薄く少し反りのある姿、品格があり女性のお守り刀を地で行く短刀です。内に秘めた強さを表したのでしょうか。それとも地元の清流の様を重ね合わせた風景を描いたのかもしれません(清直刀匠、勝手な憶測をお許しください)。

作者の松川清直刀匠は宮入清宗師に師事し、優秀賞・努力賞などを多数(現在までに70回弱)受賞し、現在も精力的に活動しています。本作は松川刀匠が得意とする小沸出来のゆったりとした湾乱で、作刀を始めて10年の頃、28歳の時に作られた一振です。これまでに至る若き清直刀匠の作刀に対する思いやビジョンが垣間見える作品と言えるかもしれません。

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