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笄
葡萄図(無銘・京金工)
商品番号 : KG-015
江戸後期 保存刀装具 桐箱入
25,000円
赤銅魚子地 高彫 金銀色絵
長さ:21.1 cm 幅:1.24 cm 高さ:0.46 cm
定寸の薄造り、姿は江戸中期以降のポピュラーな笄です。眼を引くのは洒落た葡萄の図柄です。金と銀の色絵が妙にマッチして、和というより洋風のブローチを思わせ女性受けするイメージです。もう一つの特徴はとても状態が良いことです。魚子の耗りもほとんどありません。それだけ大事にされてきた?・・・しかし極めて高級な笄ではありません。やはり時代が下がる作と考えるのが自然です。鑑定書には京金工とありますが、時代は幕末でしょうか。もしかすると、たまに巷で囁かれる国外向(輸出)の一品かもしれません・・・あくまで伝聞の域を出ない話ですが。デザインや彫に関しては時代が下がるにつれ技巧的になると言われますが、この笄もまたその点で納得です。シンプルなデザインをシンプルかつ繊細に仕上げています。清楚で可憐な・・・そんな一品です。