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笄

鷹道具図(無銘・古金工)

商品番号 : KG-065

江戸中期 保存刀装具 桐箱入

70,000円

赤銅七子地 高彫(鑞付据紋) 金銀色絵

長さ:21.3 cm  幅:1.25 cm  高さ:0.36 cm  紋部高さ(最大):0.47 cm  重さ:34.22 g

本笄の鑑定書にはこう書かれています。「鷹道具図笄 無銘 古金工 赤銅魚子地 高彫 金銀色絵」・・・細かく密に整然と蒔かれた七子地には手擦の跡がほぼなく健全そのもの。色絵も銀を施した個所が多少薄くなっているとは言え、金の擦れはこれまた殆んどなく綺麗です。赤銅の地金の状態ですが、裏面にやや擦れた痕跡が認められるものの、表面は目立つ疵は見当たりません。総体に申し分ない状態です。でも、大名家伝来などの大ボラを吹く作でもなく、上手の作とはいえ至って高級品という作域でもありません。
この笄を造込・所作という視点から当店が見てみると、地板嵌込方式で紋は鑞付据紋。色絵はウットリでも袋着でもなく普通に見られる色絵。長さは定寸とされる約七寸で、肉置は古笄のような豊かな体配ではなく、薄く華奢な姿です。肩も張ってどちらかと言えば厳つい方。う〜ん、鑑定書にある古金工という極は果たしてどこから導き出した答えなのか、当店には理解できません。画題になった鷹道具から? それとも古風な風合い?(当店には古風さが全く感じられません・・・当店の感覚がズレている可能性も否定できませんが)
体配や造、その他の所作から見ても古金工と極めるのはちょっと無理が。ちょっとどころか、かなり無理してる感が否めません。色んな視点からみて、本笄は桃山期以前の古金工ではなく、江戸中期以降の作域を如実に示していると思うのですが。なので当店はちょっと反発して時代を江戸中期と表記しました。皆さんはどう思われます? ただ、彫は繊細で緻密です。七子地もそうですが、この所作は見事です。当店なら、即座に後藤と極めます。個銘はと問われれば、程乗以降の誰かでしょうか。 見方の違いとは言え、当店とはかなり乖離した評価の作。各所作の整合性も説明がつきません。ふー、私たちの知らぬところで古金工とされた秘伝の理由なり基準があるのかもしれませんね。それでも日刀保さまの極めです。なにか根拠があってのこと、尊重しないわけにはいきません。皆さんはその辺も汲んで其々が評価をしていただければ幸いです。

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