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小柄

小柄

波三疋鹿図(無銘・古後藤)

商品番号 :KZ-007

江戸初期 保存刀装具 桐箱入

220,000円

赤銅波彫地 高彫 金袋着 金象嵌

長さ:9.75 cm  幅:1.45 cm  高さ:0.60 cm
保存状態がとても良く見える三疋鹿図の小柄。金板の剥がれは左の鹿の肩と腰辺に見られるだけです。見所は波の流れるような曲線美でしょうか。背景となる波彫地ですが不思議に邪魔に感じません。しっとりとした漆黒の赤銅地のせいか、落ち着いて上品な曲線が色付けされた鹿を演出しています。この波彫地、本来はもう少し線が強かったはずですが、長年の擦れで現在のような表情に落ち着いたのです。使われて良くなる、いえ、趣が出たと言った方が良いかもしれません。主題の鹿ですが、どうやら親子のようで左が父、真中が子、角がない右が母だとわかります。三疋で構成するこの構図、馬や鳥、虎豹、獅子をモチーフにした画題が多いのですが、鹿に代わると優しい印象に雰囲気が一変するものですね。造に関して鑑定書では、高彫、金色絵となっていますが、色絵ではなく金袋着と金象嵌です。とすると、少し時代が上がるかもしれません。当店では江戸最初期とみていますが桃山期と考えてもおかしくはありません。。高彫は裏から打出した容彫を毛彫で整えています。おそらく注文作でかなりの上物です。

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