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小柄

小柄

桐紋五双図(無銘・古後藤)

商品番号 :KZ-050

江戸初期 保存刀装具 桐箱入

90,000円

赤銅七子地 高彫(鑞付据紋) 金置金色絵

長さ:9.57 cm  幅:1.37 cm  高さ:0.52 cm
それにしてもこの黒さは漆黒という表現が似合います。光を反射して輝くのは、七子の擦れのせいです。部分部分に擦れがある小柄や笄が普通ですが、本小柄の擦れは中途半端ではありません。五双の桐紋を除く地板部分のほとんど、そこに蒔かれた七子が見事というぐらいに擦れて無くなっています。光にかざすとかすかに七子の名残が確認できるぐらいです。小柄にとっては本望です。これぐらい使われ御用を果たしてきたわけですから、愛用した武士にも拍手を送りたいほどです。
そんな黒々とした画角に、金の色絵が映えます。やはり端っこの周りは擦れがありますが、七子ほどの擦れではありません。んー、七子の擦れに比べて金色は残りすぎてる感じがします。いくら厚手の金板を鑞付(置金)した色絵とはいえ、ちょっとアンバランス・・・よく見れば紋のある上下の小縁あたりに金の板片がこびりついていrます。多分、この色絵は後世に施された可能性が・・・ということは、最初は無赤銅の真っ黒な小柄? それとも金が取れてしまったので、補修でやり直した? どちらかの可能性が高いと思われます。そして蒸着による色絵ではなく鑞付(置金)の色絵ですから。時代は江戸初期ごろではないでしょうか。本小柄が作られた時期は桃山かもしれません。その後、江戸初期になって金色絵の後補を施したと思われるのですが。
造は地板嵌込ですが、本体は片手巻? 合目が一箇所しか確認できないのです。もしそうなら作られた時代を桃山期として整合性は取れます。古さを体現するかのように裏面の小口は、出し入れする際についた扁平がわかります。戸尻側にも凹みがありますが、こちらは穂のぐらつきを嫌って凹ましたと思われます。まあ、こうして残されてきたことが幸運ですし、これらの凹みも老兵の勲章として大目にみてやってください。

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