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目貫

目貫

猿猴図(無銘)

商品番号 :MK-013

江戸中期 桐箱入

売約済

赤銅地 容彫

表/長さ:1.90 cm  幅:1.53 cm  高さ:0.50 cm
裏/長さ:2.00 cm  幅:1.56 cm  高さ:0.58 cm
小さいながらも猿のフォルムが活きています。生きた猿をそのまま目貫にしたかの様で、特に顔の表情が豊かに彫られています。表目貫の猿は歯を剥き出したように細かく彫られ、笑っているのか威嚇しているのか、その愛嬌たっぷりの表現に思わず和みます。裏目貫の猿が手にしているのは果物(栗?)らしいのですが、表目貫の猿が持っているのは何でしょうか? この手の画題に多いのは栗持ち猿猴ですが、栗と言われれば栗に見えますし、胡桃のようにも見えます。あるいは何か道具のような気もします・・・。彫は繊細で出来のよい作です。ただ時代は均一ではない圧出による板厚から江戸前期としたいところですが、総体的な裏行の所作とフォルムからみて江戸中期と思われます。

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