古の刀装具 HOME
TOSOGU OPINION SITE
目貫

目貫

牡丹図(無銘・古金工)

商品番号 :MK-018

室町後期 桐箱入

150,000円

赤銅地 容彫 金ウットリ

表/長さ:3.93 cm  幅:1.57 cm  高さ:0.66 cm
裏/長さ:3.90 cm  幅:1.58 cm  高さ:0.65 cm
花びらの一部に金板が僅かに残っています。眼を凝らしてみると裾上辺り、特に花の輪郭に線状の金が残っています。この目貫、ウットリ色絵です。金がない箇所も金板を嵌め込むための線状の溝がハッキリと確認出来ます。ウットリに真っ黒な赤銅地の色といい、それだけでも古い目貫だと推測出来ますが、裏行の所作も見所です。まるで打出しだけで形状を整えたかのような巧さに頷きます。加えて根(足)がありません。当然、支金(力金)の跡もありません。これも古いといわれる証拠の一つで、表の画題がどの様に打出されているのかがよくわかります。目貫は裏を見ろ!と言った先人達の教えに納得です。表の意匠だけではなく、裏の技術があってこその目貫だと再認識させられる作です。少し残念なのは、底部がほんの少し削られている鑢痕が確認でき、後世になって高さを低くされたようです。

ページトップ