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目貫

目貫

兎図(無銘)

商品番号 :MK-050

江戸前期 桐箱入

55,000円

赤銅地 容彫

表/長さ:2.19 cm  幅:1.12 cm  高さ:0.32 cm
裏/長さ:2.00 cm  幅:1.10 cm  高さ:0.35 cm
いや〜、小ちゃい目貫ですね。これほど小さい目貫には中々お目にかかれません。幕末に流行った大目貫の対極あるような本作、あっちは豪壮で力強さを示す男目貫ならこっちは控えめな愛らしさを覗かせる女目貫でしょうか。おまけに画題が兎です。これ以上の愛らしさは必要ないところです。だとすると、使われていたのはやっぱりお守り刀といった短刀の出目貫・・・妄想ですみませんが、女性のお守り刀で決まりでしょう(勝手に断言)。
体の彫はそんなに細かな所作はありませんが、顔の造はしっかりと兎で目は銀の粒象嵌のようです。耳は少し長め・・・耳が長いほど古い作などと言われますが、決してそんなことはありません。古後藤の作に捕われ過ぎです。要はデフォルメの度合いであって、時代が新しくなるにつれて写実的になるという事なのです。じゃー、本目貫はというと、若干古い部類に入るのかなと思われます。美濃とされる小道具で描かれるフォルムに近い気もします。
表側からは想像できませんが裏行見て驚かされるのがその地板の薄さ。麦漆で圧出の状態はわかりませんが、縁の厚さは室町期の上手作に負けていません。厚みは均一ではなく所々バラツキがあり、江戸後期以降のプレスした造込ではなく、圧出した所作が確認・推測できます。時代はおそらく江戸前期、江戸初期まで上げても不思議ではありませんが、このサイズを考慮すると桃山期には極めにくいところです。審査に出せば興味ある極がつくかもしれませんね。

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