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目貫

目貫

壷尽図(無銘・古金工)

商品番号 :MK-055

桃山期 保存刀装具 桐箱入

90,000円

山銅地 容彫 金色絵

表/長さ:3.49 cm  幅:1.58 cm  高さ:0.64 cm
裏/長さ:3.47 cm  幅:1.60 cm  高さ:0.62 cm
大小まちまちのま〜るい粒が寄り集まって何とも、愛嬌のある形をしている本目貫。一見すると何かの実、豆の集まりかと思いきや、壷でした。瓢箪ではなく壷です。考えてみれば壷は、立派に富や繁栄を表しているわけです。まずは目を引くこの寄り集まったコロコロ・モコモコの形状・・・いいですね、嫌いではありません。眺めていると、小豆のような、ぼた餅のような、食べ物に見えてくるのは、私のはしたない妄想でしょうか。皆さんの目にはどう映るのでしょう。
この魅惑的なツルッとした球状ですが、この丸味を作り出すことはとても難しいそうです。ある刀匠さんが自前で南天の目貫を作った際、南天の丸い実を作るのがとても苦労したそうで、型から起したとしても圧出と彫で球形にするのは至難の業らしいです。本目貫もその例に漏れず、壷と壷が接する隙間を見てその所作を楽しめるところが、見処のひとつです。それと連動して裏行の圧出も照らし合わせれば、本作を作った金工の技と苦労が伝わってくるかもしれません。その裏行ですが、地板は薄く圧出も強く、室町・桃山期における古作の特徴と味わい深さがそのまま現われてます。足は陰陽根になっていますが、色合からすればこれは明らかに後補の所作。元々足は無かったように思われます。横から見れば背もそんなに高くはなく、際端の括りも少なくどちらかといえば平ったい姿ですが、この球状の集まりですから強度は充分あると思われ、足は必要なかったのでしょう。

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