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目貫

目貫

三匹鹿図(無銘)

商品番号 :MK-065

江戸前期 桐箱入

80,000円

赤銅地 容彫 金銀色絵

表/長さ:36.4 cm  幅:1.70 cm  高さ:0.56 cm
裏/長さ:3.57 cm  幅:1.70 cm  高さ:0.55 cm
寄り添う三匹の鹿。角が生えている雄鹿、生えてないのは雌鹿、そして小柄な金色絵が施されたのは子鹿でしょうか。家族なのは一目瞭然です。それが団子になって戯れているかのような構図です。左右の目貫どちらも同じ構成ですが、躍動感は甲乙つけがたいのですが、表目貫の方が構図としてはメリハリがあるように思えます。牛や馬といった同じ類の動物の例がよくありますが、大概は足の構図というか足元のデザインに苦労するわりに、まとまりのあるフォルムをあまり見かけません。最低でも四本ある足のデザインは考える以上に難しいのでしょう。本目貫のそれは、動きのある構図ながら不思議にまとまっています。なぜでしょうか。鹿なので足の細さも良い方に働き、加えて先頭の鹿の前足がくっついて輪を作る姿となり、全体のフォルムが丸みを帯びた優しい姿に映るのだと思います。丸みを帯びた形状なのに動きがあり、なおかつ繊細なイメージを作り出しているようです。なので、上品に映ります。細かな彫の所作や真黒な赤銅と金色絵の対比もそれを補っています。まともに彫れば厳つくなる角は向きと構図で体に重なるようにデザインし、それを銀色絵で区別しているあたりに工夫とセンスを感じます。そんな目貫ですが、赤銅の質や造込・彫口から見れば上手の作です。
時代はおそらく江戸前期。地板や圧出からみて、江戸中期までは下がらないでしょう。根(足)が長方形で長いことを踏まえれば江戸最初期以前にはあげられません。ただ、根が生だという前提の話ですが。じゃーどの辺の金工かと問われれば・・・材料、彫、やり口から見て後藤にしたいところですが、自信はありません。脇後藤、京金工とされても、加賀金工とされても不思議ではありません。古金工に極められる可能性だってあります。あり得ないとは思いますが、京金具師・・・今流行っているみたいですし・・・どなたかトライしてみます?(そっちでやれって?・・・そうですよね!)

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