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目貫

目貫

水草図(無銘・古金工)

商品番号 :MK-073

江戸初期 保存刀装具 桐箱入

80,000円

山銅地 容彫 銀露象嵌

表/長さ:4.16 cm  幅:1.47 cm  高さ:0.72 cm
裏/長さ:4.22 cm  幅:1.46 cm  高さ:0.67 cm

流水に水草を描いています。水草は水葵と沢瀉(おもだか)、葉っぱは判別できるのですが、花はどっちがどっちの花なのかわかりません。沢瀉の花びらは三枚なのですが。まあ、総じて水草ということで・・・。その水草を流水をうまく配置して、形良く整えており計算されたデザインになっています。腰も高く7ミリ前後、こんもりと盛り上がり、際端のククリも十分認められます。(古そうな形状で期待が・・・) 裏行を見ると、薄い地板。期待通りと思いきや、圧出がことのほか弱い・・・腑に落ちません。表を再確認・・・なるほど、これは型から作ったもの。でなければ、かなりの熟練工が上手くいきすぎた例。どっちかな? おや、表裏(左右)の形状がほぼ同じです。あたかも左右を横に反転(鏡面)したかのごとく同図・・・異なる部分は一番端にある水葵の葉がわずかに違っているぐらいです。やはり型から整形したものの可能性が高いようです。こうなると、時代が気になります。地板の薄さは十分に古さが、しかし表裏の形状が瓜二つ。しかも足(根)は陰陽根ですがあからさまな後補です。この足は支金の周りにハンダ付したような所作があり、おそらく明治以降の仕事でしょう。あくまで想像ですが、本目貫を必要以上に古く見せるための工作と考えられます。
目貫自体はそれなりに古く、江戸初期頃かと。造の形状を利用して室町頃の作に見せたかったのかもしれません。冷静に見れば、整ったデザイン、弱い圧出、これだけでも室町期までは上げられません。表裏の同形状、8個ずつある抜孔も考慮すれば、江戸初期の美濃ではないかとも思えます。・・・まるで他人になりすました詐欺師のような言い方をしましたが、本作はそれなるの古さがある良い目貫に変わりありません。圧出が弱いといっても江戸中期以降の目貫に比べたら、申し分ない所作です。

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