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鐔

双龍図 加州住明珍 紀宗久作

商品番号 :TB-030

江戸後期(幕末) 保存刀装具 桐箱入

90,000円

撫角形 鉄地 焼手腐らし 金露象嵌 打返耳 両櫃孔

縦:9.35 cm 横:86.3 cm 切羽台厚さ:0.40 cm 耳際厚さ:約0.46 cm
タテは3寸強、ヨコは3寸弱、大きいです。大鐔の類いと言ってよいでしょう。その分、厚みはやく4ミリと大きさの割には薄手の作りで使用時のバランスが考慮されているようです。大きいからといって、装着する刀も大きいのでしょうか。刃長が3尺もあるような大刀ですか?・・・いや、たぶん普通の2尺3〜4寸の刀だと思うのですが、実際はどうなんでしょう(居合などをやっている方は、装着感がわかるのではないかと)。
大きさは別として、一見、平ったい板鐔に見えますが、表裏に2匹ずつ龍の紋様が描かれています。その龍のフォルムですが、独特の姿をしています。細いケイ線だけで表現しており、まるで飾り紋様のようにレイアウトされていて、絡み合った蔓の紋様にさえ見えてきます。最初は体つきが滑らかでウロコのない螭龍(雨龍)かとも思ったのですが、確信は持てません。ユニークなのは頭から流れる髪(鬣?)で、このフォルムと金色絵の目玉の存在が“生き物”だという事を認識せているようです。口先なんかはまるで蜜を吸う蝶の口・・・手足のデフォルメも半端なく“線での表現”にこだわっています。 奇妙とも見える龍の紋ですが、平坦ながらも地に風合いがあり古風な感じを与えるのは、焼手腐らしの所作によるものでしょう。それを施した本鐔の作者は紀宗久。加賀金沢で活躍した明珍氏で紀姓を称した巧手。刀装金工辞典には信家写の唐草雲竜図の鐔があると記されています。なるほど・・・そいうことですか・・・じゃ〜これも信家の写ですか・・・と納得するも、当店に信家の唐草雲竜図の鐔を見た者はおらず、信家の写かもしれないと、他人事のように言うしかありません。とはいえ、幕末の鐔工ですから写物が当り前の時代、そうムキにならなくてもよいと思います。

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