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鐔

秋野風景図(無銘)

商品番号 :TB-041

江戸中期 桐箱入

30,000円

丸形 山銅三枚仕立七子地 鋤出彫 金色絵 覆輪耳 片櫃穴

縦:6.19 cm 横:6.1.2 cm 切羽台厚さ:約0.32 cm 耳際厚さ:約0.40 cm
秋の里山を丸い画角に詰め込んだ風景画です。里山といったのは家屋や寺らしき建物も描かれているからです。一風景を切り取ったというより、秋野を構成する要素をくまなく網羅したかのようなデザイン、いわばイラストマップのような作りです。ぐるっと風景を見ていきましょう・・・左回りに天(切っ先側)から・・・飛んでいる小鳥、右にいる枝に止まった鳥と番いでしょうか。次に草木と楓の葉となにやら兎?秋虫?。そして川面の波、下に来て遊ぶ鹿と岩場に乗っかる栗鼠?、三棟の家(小さい一棟は寺かも)と宝珠のあるお堂、松の木、左から大きい鳥の頭(鷲?)。この猛禽は上の小鳥を狙っているのかも・・・登場する生き物と草木・造形物が織りなす一大パノラマです。詳細に観察すれば、他にも隠れているものがありそうです。この画題を一応、秋野風景図としましたが四季を描いた風景かもしれません(画題は絵を見てみなさんがそれぞれに解釈してください)。こんな風に大袈裟に出た本鐔ですが、金色絵が施されたとはいえ数物、こういう楽しみ方もあると思っていただければ幸いです。
極は本来なら古金工とするべきでしょうね。でも単に無銘としました。風合いが古そうだ、という視点だけからの極はあまりにも無責任です。そして三枚合わせの鐔は一様に古金工かつ古いという既成概念を強く否定します。本鐔に限っては、円状の七子、江戸期以降に見られる色絵、絵画風の構図・・・どれを取っても室町後期などとは極められない所作ばかりです。当店としては良くて江戸中期、下手をすれば幕末の可能性もあると推測しています。じゃ〜国や流派は?と問われれば返答に窮することをお許しください。わからないのです。強いてアバウトな極めをすれば、江戸中期以降の地方作、または数物を作る町の名の知れない鐔工房・・・どうか、ご意見、ご指摘、ご考察をお寄せいただければ嬉しく思います。

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