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INTELLIGENCE

♯ 欠陥

Copywritting by Nobuo Nakahara

つい先日、大阪の研究会に出席して帰京しようと思っていたら、新幹線「のぞみ号」の放火自殺事件があった。おかげで翌日帰京という事にして、全く影響は殆どなかったが、先約を変更していただいた方がいたので、先方には迷惑をおかけした。

 

さて、「のぞみ25号」は私も何度も乗車したことがあるが、この事件で防災専門家がマスコミに出てきて、むしろ引っ張り出されたかもしれないが、新幹線の「思わぬ落穴」の様な事を色々と並べていたが、どんな対策・対処をしても完全ではない。だからといって、従来通りでいいとは言うつもりはない。

つまり、この世の中で人間が作った物、法律、機械等は全て欠陥・欠点があるのである。どんなに専門家が考え抜いても必ず盲点・抜穴・欠陥はある。

 

第一に、全く完全な神が作り給うたとされる人間でさえも欠陥があるから、その人間が作ったものが完璧であり得るはずもないし、理屈も全く成り立たない。

利便性がある一方で、その扱い方や運用をなおざりにすると、大きな障害が出る。当り前の話ではないか。そのように考えると、刀も武器と見るか、美術品と見るかは、未だに一般社会には確定しえていないのである。つまり、刀は人間が作り出したもの。それで殺人をする事も出来る。しかし、趣味として楽しむ事も何百年も前からやっている。どちらが本当の顔であろうか、姿であろうか。

 

少なくとも使う側の人間の精神性の次元に左右されるものであって、ミソとクソを一緒に論じてほしくない。

サミットのため、オリンピックのために安全というなら、サミットなんて離れ小島でやってほしいし、オリンピックなんて不要である。オリンピックを契機に都市機能の整備というのは余りにも低次元。オリンピックなんてなくても必要なものは整備をするべきである。
(文責・中原信夫 平成二十七年七月)

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