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短刀・槍・その他 “うもれし”一振

短刀

応需 恒寿作 昭和五十九年春

商品番号 :D-001-065

現代 白鞘

売約済

刃長:25.3 cm 反り:内反り 重ね:0.65 cm

体配
平造、三つ棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は筋違い。指表に素剣、指裏に護摩箸の彫刻。
地肌
小板目に良く詰み、流れごころの肌立った板目が所々に現れ地景が出る。
刃文
フックラとした匂出来の細直刃に、刃先まで小沸が厚くつき金筋が現れる。匂口は軟らかく浅い移りが出る。
鋩子
匂口が乱れず小丸に浅く返る。
備考
発注者の依頼だと思われる来国俊を写した短刀です。現代作ながら、見ていると何故か古風な感じがするのは、やはり国俊を写した地肌の鍛えにあるのでしょうか。とはいえ、来肌を表現した訳ではなく、フックラとした直刃の刃文と相俟ってとても柔らかな印象を受ける作に仕上がっています。来の写としての姿も頃合いで、さすがに特注の為打だけあってよくまとまっています。作者は幕末の刀工・宮口一貫斎の七代目にあたる宮口一貫斎恒寿。ちなみに父親である寿廣は笠間一貫斎繁継の門人です。本刀には素剣と護摩箸の彫がありますがなかなか上手で、笠間一貫斎の高弟であった父親譲りの技を発揮しているようです。

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