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笄

葛花図(無銘・伝乗真)

商品番号 : KG-021

室町後期 特別保存刀装具 『古笄』(池田末松・三宅輝義著)所載品 桐箱入

700,000円

赤銅魚子地 高彫 金ウットリ色絵 蕨手金

長さ:21.4 cm  幅:1.24 cm  高さ:0.51 cm
バランスの取れたフォルムに程よい肉取り、左右に流れる葛の花は横から見るとなだらかに眉形と木瓜へ繋がります。画題の彫も左右天地に緩やかに収まり、姿全体が機能美を映し出しているかのような逸品です。彫は大胆に見えて、細部は緻密。赤銅の色も上物です。褒め過ぎかもしれませんが、手に執ると先述した所作がしっくりと感じられるはずです。金ウットリ色絵(鑑定書では金色絵となっていますが、本作は明らかに金ウットリです。)も、健全度そして所々剥がれた様が400年以上も経た古笄の名にふさわしい印象を与えています。一際存在感のある本作、案の定、『古笄』の所載品です。ちなみに、古笄の中で池田氏は画題を藤図としていますが、これは鑑定書のとおり葛花です。花にだけ目がいき、葉の形状を見落としたのでしょう。
池田氏でなくとも載せたくなる作ですが、実は本作、当店が入手したときは無鑑でした。驚きですね、これほどの作が何の冠も得ていないとは。なので審査に出しました。結果は“伝乗真”の特別保存刀装具に極められました。まあ、冠よりも古美術的価値を評価して愛好家の寵愛を得てほしいと思います。それにしても、室町から桃山期における上手の作品は、笄も小柄も目貫にしても、技術、画題、デザイン、こだわり、希少性、そして趣と・・・何故か惹きつけられる魅力を感じるのは当店だけでしょうか。

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