古の刀装具 HOME
TOSOGU OPINION SITE
小柄

大小柄

団栗図(無銘・古金工)

商品番号 :KZ-017

室町後期 第47回重要刀装具 『金工美濃彫』(小窪健一著)所載品 桐箱入(紋洋箱書)

1,400,000円

赤銅魚子地 鋤下高彫

長さ:10.77 cm  幅:1.80 cm  高さ:0.72 cm
小道具の業界でもあまり目にすることのない大小柄をご紹介します。室町後期、古金工による笄直し大小柄、画題は団栗。確かに力強く良い彫です。実の表現といい紋の構図といいデフォルメしてあるとはいえ自然の茂みを巧みに表している優作です。赤銅の色も漆黒でかなりの上質です。鑑定書では鋤下高彫となっていますが、そこまで掘り込んだ感はありません。後で後述しますが、極める前の諸資料に影響されたのでしょうか。造りもまた上手で、本体の繫目がどこなのか判らず丁寧な職人技が見てとれます。それにしても直される前の笄の大きさを想像してしまいます。いったいこれをどんな時にどう使ったのか知りたいものです。
本作は『金工美濃彫』(小窪健一著)に紹介されていますが、そこでは柏樹の図・古美濃・桃山時代と表記されています。そして桐箱の箱書では神谷紋洋氏が、樫の図・古美濃と書いています。いやはや、バラバラの見解と言うよりそれぞれの表記が異なるといったほうが正解でしょうか・・・小窪氏と神谷氏に共通するのは古美濃、でも日刀保として古美濃に極めなかった何かがあるのでしょう。まさかその代わりに鋤下高彫を採用したとは思いたくありません。確かに鋤下高彫の所作と言われればそう見えます。まあ、画題の付け方も三者三様ですから、あまり問題にすることでもないと思いますが、古金工と言うのが一番無難なことは確かです。それよりは誰もが優作だと認めて評価していることの方が大事ですね。物を語る器ではありませんが、皆を代表して本作へ一言・・・その存在に“あっぱれ”。

ページトップ