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小柄

小柄

猿図(無銘・脇後藤)

商品番号 :KZ-026

江戸中期 特別貴重小道具 桐箱入

50,000円

赤銅魚子地 高彫 色絵

長さ:9.65 cm  幅:1.46 cm  高さ:0.64 cm
猿が六匹、老木に屯しています。今で言えば動物公園でよく見かける光景です。猿の群なのでボス猿がいると思い、探してみました。いました・・・たぶん、体格とその態度からして一番右端がボス猿だと思います。色からしても金色絵がオス、素銅の色絵(茶色)がメスでしょう。何とも長閑な構図に思えます。う〜ん、このイメージはどこかで見たような?・・・そうか、老松や老梅の構図にそっくり。当店でも何点か紹介していますが、老松・老梅を描いた古い小柄や笄の図柄そのものに見えます。老木が根元から左右に拡がり、花や葉の代わりに猿がその役目を表現している構図ということです。ただ、老松・老梅の小道具は、その殆んどが古金工の作です。しかし本作には脇後藤の極が。まあ、それはそれとして、見る視点を変えると面白い捉え方が出来るものですね。
それから本作は、状態がとても健全です。江戸中期以降、へたをすれば幕末頃の作とも考えられます。なので画題にもよりますが雅味は乏しくなります。逆に愛嬌はありますが。興味深いのは銀を施していない点でしょうか。確かに銀色の猿は違和感があるかもしれません。でも、年老いた猿や老木であればおかしくはないと思うのですが・・・これも作者の意図があっての所作でしょうから、後世の私達が進言する立場にないことだけは確かです。

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