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鐔

張果老図 永壽(花押)

商品番号 :TB-050

江戸中期 保存刀装具 桐箱入

150,000円

竪丸形 鉄磨地 片切毛彫 各耳小肉 片櫃孔

縦:7.50 cm  横:7.09 cm  切羽台厚さ:約0.50 cm  耳際厚さ:約0.45 cm

厚めの碁石形とまでは言えないほんの僅か中高になった肉置の本鐔。ずっしりと重さを感じます。紫がかった錆色の磨地はしっとりと深みがあり、それだけでも有り余る存在感があります。この鉄味、いいですね。画像ではうまく伝えられない風合いかもしれません(直に目にしないと伝わらないもどかしさ・・・当店に足を運ばないと見れないのを残念に思います)。その磨地にシンプルな片切彫の彫。シンプルといっても片切彫の難しさは皆さんもよくご存知でしょう。なにせ、彫をミスしたらその時点でオシャカです。やり直しはききません。熟練の技と集中力がモノをいう技法ですから、上手い下手が如実に出ると言われます。本鐔の片切彫はどうでしょうか・・・人物の衣服や動きは大胆に切り込んでいます。逆に顔の表情や馬は繊細で滑らかに・・・どちらも共通するのは躊躇なく彫り上げている点でしょうか。この躊躇ない彫口が評価すべき見所なのでしょう。もちろん、構図、動き、画の上手さが伴っていなければいけませんが。本鐔に対する皆さんの評価はいかがでしょうか。作者は永壽、横谷派に学び二代宗興の門人となった結構名の知られた優工です。なるほど上手いわけです。本鐔もその評価通りの作域とは思いますが、こればかりは好みもあり皆さんの受け方次第、それぞれでご判断ください。
画題は張果老図。仙人が瓢から馬を出して自由に空を飛び回るという中国故事の夢物語です。本鐔の中では、表に愛嬌のある仙人が「ホホイのホイ」と馬を瓢から出している構図。裏は這い出た馬に驚いている唐子。そのユーモアのある場面を片切彫で巧みに表現しています。ちなみに、絵の領域に光を当てるとそのシーンがパッと浮き上がるように映し出されるのは、片切彫特有の見え方なのでしょうか。陰影がクッキリと現れ、まるで切絵の逆バージョンを見ているかのようです。(当たり前じゃないかと言わないでください。片切彫に関して当店は無知なので・・・)

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