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太刀・刀

摂州住藤原長綱

商品番号 :B-014-I-035+037

江戸前期 摂津 特別保存刀剣 白鞘・拵付

1,500,000円

刃長:65.6 cm 反り:1.0 cm 重ね:0.65 cm

体配
本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は筋違。
地肌
杢目ごころの小板目肌良くつみ精美。
刃文
焼き幅やや広くに小五目乱れで頭が丸い丁字、所々に尖り刃交じり足盛んに入る。匂口やや締まりごころに刃縁冴える。
鋩子
小丸に少しのたれて尋常に返る。
備考
寛文・延宝頃の姿そのままに、総体に重ねが薄くとてもスマートな体配です。軽くバランスがよく、持ったときのフィット感が絶妙です。元先までよく詰んだ杢目調の地肌と相俟って、優しく清楚な印象を受けます。洗練されたといったら言い過ぎかもしれませんが、アクのない優品です。身幅が広くシッカリとした体配の作が多いとされる長綱ですが、本刀はその作風とは一線を画しており、おそらく注文作と思われます。刃文は初代忠綱に似て、備前伝の丁子で、足が長く伸びるとされる忠綱より短く、総体に整っておりコズむところもなく優しい匂出来は好感が持てます。
長綱は初代近江守忠綱門人、寛文頃の刀工で聾長綱の通称されたと云われています。耳が不自由というハンデは、却って研ぎすまされた技術に転嫁されたのかもしれません。本刀は中心裏側の目釘孔の下に、正円状の埋め金があります。理由は不明ですが切りかけの(途中までの)目釘孔跡と思われ、時期は江戸期のようですが、刀身、銘とも正真で問題ありません。

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