刀剣本来の価値をお届けします。 HOME
太刀・刀

於大阪和泉守国貞作之

商品番号 : B-SD385

江戸時代初期 摂津(大阪) 特別保存刀剣 白鞘入

2,420,000円

刃長:74.6cm・2尺4寸3分弱 反:1.2cm・4分

元幅:32.0mm 先幅:21.5mm 元重:7.0mm 先重:5.5mm 目釘孔:2

造込
本造、高めの行の棟で鎬は低め。
体配
反やや浅めで先細り中切先がやや延びる。
地肌
小板目肌殊によく詰み精美で、刃肌は特によく詰む。棟寄り所々に柾目が現れる。
刃文
総体に焼幅広い弯仕立の五の目主体。匂口締り心の小沸出来で、末古刀のように見える箇所もある。焼元から大人し目に焼出し、刃幅は上部に行くに従って広くなる。飛焼が物打辺りにあり、総体に不定形で様々な五の目が入り交じり、表裏の出入は揃い心。
鋩子
大きく弯れて先は小丸下、表裏やや変わる。軽い棟焼が下部まで続く。
中心
平肉しっかりと付き、棟は小肉でやや刃上りの栗尻。太い鑽で力の溢れた銘を堂々と刻る。9分程の区送で、元来は2尺6寸弱程の刃長であったと思われる。表裏共に規則的な跡が見られ仕立が変わるが、銘部に改変は見られない。実用に供するため必要最低限行なった良い作業方式であると思われる。
於大阪和泉守国貞作之 拡大写真

数々の名工を輩出した大坂刀工の祖の一人である初代和泉守国貞の刀です。
戦国時代の刀と同様の刃文の特徴も多く、太タガネで力の溢れた銘振である為、技術・体力共に満ち満ちた頃の若打ちであると思われます。戦国時代の気風の残る江戸時代初期の親国貞らしい質実剛健な刀であり、これほどの長寸でも匂口にムラなく作刀する親国貞の高い技術を存分に味わえる一振です。

ページトップ