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刀
守縄作
商品番号 : B-SD418
戦国時代 国:不明 特別保存刀剣 白鞘入
924,000円
刃長:71.0cm・2尺3寸4分 反:1.0cm・3分半
元幅:31.0mm 先幅:21.0mm 元重:8.0mm 先重:5.0mm 目釘孔:2
- 造込
- 本造、行の棟で鎬は低め。
- 体配
- 反浅めで先細り中切先やや延びる。
- 地肌
- 板目肌均一によく詰み、刃縁近辺に流れた柾目が交じる。
- 刃文
- 匂口締まり心、広直刃仕立の腰開きの乱。足入り主体で部分的に肌に絡んだ所作が交じる。総体に刃縁締まってよく冴える。
- 鋩子
- 本刃同様、やや弯れ心で大人しく足入る。先は小丸深めで掃掛け、返は棟に寄って滝落状に横手下辺りまで深めに返る。
- 中心
- 1寸5分弱の磨上で、元来の肉置は豊か。元来の鑢は勝手下で、鎬地に独特の字体を流暢に刻る。現在の棟は小肉でやや刃上り栗尻。

戦国時代に製作されたと思われる守縄(もりつな)の刀です。
均一な鍛肌に腰開きの乱、コロンとした肉置の中心など、戦国時代長舩物と同様の特徴が多く、良く研究されたとても好ましい出来口の一振です。筑前金剛兵衛一派という判断もされていますが、中心仕立、銘の刻り方、鍛錬、刃文の形式からすると、二王守綱など山陽道の刀工でもある可能性が高いかと存じます。謎だらけの刀工ですが、出来も良く入念な作である事は間違いありません。手に取ってじっくりと思い巡らせる事のできる、観る程に味わい深い一振です。