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脇指

脇差

桑名住三品義明斎廣房 元治二年四月 多度齋火以鍛之

商品番号 : C-SD360

幕末 伊勢国桑名(三重) 特別保存刀剣 白鞘入

売約済

刃長:9.4cm・1尺3寸 反:0.7cm・2分3厘 元幅:27.3mm 先幅: 20.0mm 元重:5.8mm 先重:4.6mm 目釘孔:1

造込
本造、行の棟。
体配
反浅めで余り先細らず、中切先やや延びる。
地肌
板目鍛杢交り、均一で良く詰む。鎬地は柾目が強い。
刃文
匂口フックラとし、小沸出来の五の目乱。太く長い足がよく入り、匂崩も現れる。
鋩子
本刃に比べ大人しくなる。表は弯れて尖る三品鋩子、裏は小丸下で尖心。滝落状に深く返り、やや堅めに止まる。
中心
平肉しっかりと付き、中心尻は入山。棟は角で丁寧な化粧鑢を置く。
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幕末伊勢の名工、義朋斎広房の脇差です。
広房は末備前を写した作風で有名ですが、本刀は家伝の美濃の特徴がよく現れています。添銘は、天津彦根命(アマツヒコネノミコト)を祀る桑名多度大社の斎火(いむひ・神事に用いる火)を使って鍛えたという事であり、当時の信仰や文化を示す貴重な資料です。〈添銘の文法に間違いがありますが、鏨使い等
に疑念がない為正真として扱います。〉添銘の通り普段と違う環境で作刀した可能性が高いですが地肌・刃文共に出来にムラが無く、広房の高い技術が感じ取れます。又、特注品ですから当然中心仕立も非常に丁寧です。
当店での仕入れ後に特別保存を取得した為、お値打価格での紹介となりました。「謂れのある特注品を出来るだけ手頃な価格で」という方はお見逃しなく。

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