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太刀・刀

太刀

宮入小左衛門行平 平成十四年仲夏

商品番号 :B-001-001

現代 白鞘・桐箱入り 無鑑査刀匠

3,000,000円

刃長:81.3 cm 反り:3.0 cm 重ね:0.90 cm

体配
鵜首造、三ツ棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は逆筋違。切先より約4寸から棟区少し手前に棒樋を丸留め。
地肌
板目肌が細かく良くつむ。棟寄りは柾目肌。
刃文
小沸出来の弯刃に五の目交じり、食い違い刃交じり、沸筋盛んに入る。匂口深く小沸よくつく。
鋩子
のたれて小丸に深く返る。棟を中程まで軽く焼く。
備考
本刀は平成14年新作刀展の出品刀で清麿をねらった意欲作。本刀を鞘から抜き、最初に感じるのは凛とした気迫と緊張感。2尺7寸弱という長さもさることながら、一際主張する鵜首造の姿に圧倒されます。体配からの無骨さは微塵もなく、鎺元から流れる様に切先へと続くラインは、細身の薙刀のようです。見る人によっては戦慄を覚え、あるいは神々しく、ある意味、刀や太刀のカテゴリとは一線を画した印象を与える一振です。本刀の研は差込研ぎでしょうか、刃文・匂口から刃先までは輝きを押さえたマットな所作で、控えめなイメージが刀剣としての重厚なリアリティさを漂わせています。もし、刃先まで光り輝いていたら賑やかすぎて、少し斬新すぎるのかもしれません。一度目にすれば記憶に焼き付けられる印象的・象徴的な一振と言えます。
無鑑査刀匠・宮入小左衛門行平は、昭和52年11月、実父である人間国宝・宮入行平(昭平)師の急逝により父の高弟、藤安将平氏に師事しました。志津に私淑した“親方”の伝法を踏襲しつつ古名刀を研究し、独自の境域を完成させているといえます。平成8年からは曾祖父の「小左衛門」と父の「行平」の名を合わせて刀工銘を小左衛門行平に改めています。平成12年に新作名刀展無鑑査に認定されています。

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