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刀
肥前国藤原吉包 明治二年八月日
商品番号 : B-SD335
幕末 肥前(佐賀) 特別保存刀剣 白鞘
売約済
刃長:64.5cm 反:1.3cm 元幅:31mm 先幅:22.5mm 元重:7.1mm 先重:5.5mm 目釘孔:1
- 造込
- 本造、高い行の棟。
- 体配
- 反浅め、先細らず大切先。
- 地肌
- 小板目肌殊によく詰み、地景が少し入る。
- 刃文
- 匂口フックラとした中直刃。全体が帯状の匂口となり、匂崩状の所作が入る。焼元はキリッと締り堅く止まる。
- 鋩子
- 本刃同様帯状の直調で小丸下。返深く、返の匂口は本刃に比べ締まってやや堅く止まる。返先は一文字となる。
- 中心
- 平肉付き、やや右上の鑢。棟に小肉を付け中心尻はやや刃上の栗尻。

江戸時代を通じて刀の主要生産国であった肥前。本刀は、肥前刀幕末期の嫡流である「八代忠吉」の弟子である吉包の刀です。
幕末の志士江藤新平は八代忠吉でなく吉包に自身の指料を注文したとされ、初代忠吉と並んでその斬れ味は高く評価されています。
本刀の姿、地刃を見れば、研減りが少なく極めて健全である事は一目瞭然であり、中心の錆色からもとても大事にされて来た事が分かります。明治二年は戊辰戦争が終わったばかりで廃刀令以前ですから、実際に指料として使用される為の作刀でしょう。
幕末の動乱を手に取って感じられる吉包の刀。この刀ならではの特別な魅力をじっくりと味わって下さい。