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刀
其阿弥定行
商品番号 : B-SD377
新古境 備後国尾道(広島県南東部) 保存刀剣 白鞘入
546,700円
刃長:66.0cm 反:2.1cm 元幅:28.0mm 先幅:18.5mm 元重:6.5mm 先重:4.0mm 目釘穴:2
- 造込
- 本造行の棟。鎬の高い利刀姿。
- 体配
- 反深く先細り、切先の延びた体配。
- 地肌
- 板目鍛大きめで肌目は概ね均一。やや粕立つ気味あり棟方に移っ気がある。
- 刃文
- 腰開きの弯仕立で、匂口やや締り心の小沸出来。所々解れて沸がよく付き、足がよく入り匂崩が現れる。
- 鋩子
- 本刃と同様大人しく、表は食違い乱心、裏は直調で肌に添った掃掛が地刃にかかる。先は小丸下で深めに返る。
- 中心
- 1寸5分程の磨上で浅い栗尻。在銘部は鑢勝手下で平肉が付く。鎬地の中に銘を刻る。
戦国時代末期~江戸時代初期辺りの製作と見られる其阿弥(ごあみ)定行の刀です。
其阿弥の刀剣は現存がとても少ない為一般的な作風を述べる事は難しいですが、利刀姿で腰開きの乱主体、足や匂崩がある等、戦国期の備前物と共通した特徴を多く示しています。締り心の匂口に沸が付き地に移のある作であり、戦国期の山陽道らしい作であると言えるでしょう。在銘部の鑢及び銘を極力残した好ましい磨上であり、打卸時の姿を推測することが出来ます。時代の転換期である新古境の作風を示す好資料となる刀であり、備前長舩には無い独特の魅力がありどこか愛嬌のある刀です。