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脇指
兼則作 永禄拾年二月吉日
商品番号 : C-SD305
戦国時代 美濃(岐阜) 特別保存刀剣 白鞘・拵付
売約済
刃長:42.3cm 反:0.9cm 元幅:31mm 先幅:23mm 元重:7mm 先重:5mm 目釘孔:1
- 造込
- 平造、行の棟、表裏共に棒樋を掻通す。
- 体配
- 先で身幅落ず、反深めの延文貞治型脇差。
- 地肌
- 板目鍛均一で刃肌詰み、棟寄はよく流れる。焼出移が出て、棟寄に移が出る。
- 刃文
- 小沸出来、やや沸付いた弯刃で、弯の頭に腰開きの乱が入る。表裏の出入が揃い足よく入り、刃中に匂崩が点々と現れる。
- 鋩子
- 本刃と同様。先は尖心でやや寄り、滝落状に深く返る。
- 中心
- しっかりと平肉が付き、独特の檜垣鑢。独特の銘字を切り、棟は角でやや刃上の栗尻。

戦国武将を支えた末関刀工『兼則』の脇差です。
年紀(出荷時の刻銘)が少なく研究が難しい末関としては珍しい年紀入。永禄十年は、織田信長が美濃を制圧し楽市・楽座令を布いた年だそうです。よく整い安定した出来で年紀も入り、薄手ながらもしっかりと肉を付けた中心仕立から相当な入念作である事がうかがえます。独特の文字の崩し方も、戦国時代当時の感覚を感じ取れる大変重要な見所です。
地刃の出来だけでなく中心仕立、錆色、銘字も、戦国時代を存分に味わえるオススメの一振です。
