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脇指
重長 五
商品番号 : C-SD308
戦国時代 美濃(岐阜) 保存刀剣 拵入
売約済
刃長:42.5cm・1尺4寸 反:0.9cm 2分9厘 元幅:32.5mm 先幅:18.5mm 元重:6.0mm 先重:3.2mm 目釘孔:2
- 造込
- 変り菖蒲造 鎬高く行の棟。
- 体配
- 反深めで先反やや付き、先細る気味あり。
- 地肌
- 板目肌大きくよく流れる。棟寄り僅かに柾目が現れる。
- 刃文
- 匂口締り心で沸付く皆焼刃。総体に焼幅に広狭があり、刃文の形状は整わず変化する。飛焼も多く先より元の方が沸が強く芯まで沸る。
- 鋩子
- 乱込、先倒れて地蔵風。返は下迄続き、尖・矢筈・箱風・腰開きを交える。下に行くに連れて沸が強くなる。
- 中心
- 平肉やや付き、鑢は鷹羽。中心尻は刃上栗尻で、棟に小肉が付く。
戦国時代に全国的に広く作られた皆焼の脇差です。元の強い沸や棟よりの柾目、独特の乱刃から、美濃系で永禄〜天正頃の戦国最末期に製作されたと推測されます。裏銘の「五」は蔵番号や管理番号であったと考えられ、戦用や城の備品であったと思われます。地肌・刃文・匂口・中心仕立からも、実用に供された上で生き残ってきたことが在り在りと伝わってきます。極上の作でない事は認めざるを得ませんが、惜しげも無く使われた戦国時代の刀を入手する機会の方が今となっては当然貴重です。実際の戦国時代に思いを馳せて下さい。