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脇指
加藤綱英造 文化十二年二月吉日
商品番号 : C-SD312
江戸時代後期(1815年) 出羽(山形・秋田) 特別保存刀剣 白鞘
売約済
刃長:36.6cm 反:0.8cm 元幅:29mm 先幅:21.6mm 元重:5.3mm 先重:4.5mm 目釘穴:2
- 造込
- 本造、行の棟。
- 体配
- 反深め、身幅先細らず中切先。
- 地肌
- 小板目鍛よく詰む。
- 刃文
- 匂口フックラとした濤瀾乱。表裏がピタリと揃い、足が長く入る。玉焼も現れ棟焼が点々と出る。
- 鋩子
- 直状で深く、先は小丸で深く返る。先はやや掃掛け総体に帯状の匂口となる。
- 中心
- 平肉付き、化粧鑢を置く。棟は肉付き、尻は先細まる入山形。

江戸後期、名門上杉家の抱え工であった加藤綱英の脇差です。幕末備前伝の名人である固山宗次の師であり、同じく長運斎綱俊の兄としても知られます。
綱英は濤瀾乱の名手として名高く、本当もムラなく独特な濤瀾刃を焼いています。その高い技術は、本刃のみならず飛焼まで思い通りにコントロールしている事でも伺え、特殊な刃長と造込でムラがなく、中心を丁寧に仕立てられている事から、綱英の中でも入念作であると言えるでしょう。
助広、一竿子忠綱などの濤瀾刃がお好みの方に、特におすすめの一振です。