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脇指
波平清安作 二月吉日
商品番号 : C-SD324
新古境 薩摩(鹿児島) 保存刀剣 拵入
286,000円
刃長:44.5cm・1尺4寸6分 反:1.1cm・3分6厘
元幅:3.5mm 先幅: 21.5mm(切先から1寸) 元重:6.2mm 先重:3.5mm(切先から1寸) 目釘孔:1
- 造込
- 大平造、行の棟で立上が残る。
- 体配
- 反やや深めで先反付き、身幅が広く余り先細らない。
- 地肌
- 板目肌大きく、刃方は流れて柾目になる。
- 刃文
- 焼幅狭い直刃に互の目交り。匂口やや締り心で小沸よく付き、新古境の匂口。
焼幅に広狭があり、互の目足が出て物打辺は二重刃状の働が現れる。 - 中心
- 平肉付き、中心尻は急な刃上栗尻。棟は肉付き、化粧鑢を置く。
古来より薩摩の刀工であった波平一派。本刀は戦国時代と江戸時代の転換期(新古境)に製作された脇差です。
姿・地肌・刃文・銘振はまさに戦国末期のものですが錆際に化粧鑢が置かれ、通説からは新刀期と判断する他ありません。発生最初期と推測される化粧鑢の置き方はごく丁寧であり、新刀鑑定の重要事項である化粧鑢を研究する上で大変貴重な資料となります。
独特の銘振も慌しく移り変わる戦国時代最末期を感じざるを得ないものであり、人と違う乙なものを探している方、新刀の研究家にはうってつけの一振ではないでしょうか。