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脇差
〈菊紋〉和泉守藤原国虎
商品番号 : C-SD336
江戸時代前期 陸奥・磐城(福島) 特別保存刀剣 白鞘入
売約済
刃長:51.3cm・1尺6寸9分 反:0.6cm・1分9厘 元幅:29.5mm 先幅:21.5mm 元重:6.2mm 先重:5.0mm 目釘孔:4(埋3)
- 造込
- 本造、行の棟。
- 体配
- 反浅く先細気味、中切先延心。
- 地肌
- 小板目肌が殊によく詰み地景がやや交じる。棟寄りは柾目が強い。
- 刃文
- 匂口極めて深く、焼幅も広い直調の弯刃。上に行くに従ってやや焼幅が広くなる。帯状の匂口に近く、沸匂凝って足が間を置いて入る。物打辺沸が地にこぼれるが、全体には均一である。
- 鋩子
- 本刃と同じく直調。返は深めで横手辺まで焼き、鎬地と棟を軽く焼き続ける。
- 中心
- 製作年代特有の平肉が付き、化粧鑢が丁寧にかかる。菊紋は化粧鑢の中にある。棟は小肉。
大坂新刀の双璧『井上真改』の弟子と伝わる、磐城内藤家のお抱工『和泉守国虎』の脇差です。
作風は師の井上真改の作風そのままであり、丁寧な肉置と化粧鑢からも相当な入念作であることが伺えます。『虎』の最終角は虎徹と同様にデザインされており、銘字に関しても時代に即した刀を追求した刀工だったのでしょう。大坂新刀や新刀特伝の作風好きの方に、大変オススメの一振です。