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脇指
信國源茂包
商品番号 : C-SD341
江戸時代中期 筑前(福岡) 特別保存刀剣 貴重 白鞘入・拵付
売約済
刃長:54.2cm・1尺7寸9分 反:1.6cm・5分3厘 元幅:29.8mm 先幅:21.5mm 元重:7.5mm 先重:5.5mm 目釘孔:1
- 造込
- 本造,冠落造。立上りのしっかりと残る高い行の棟で、鎬は高く狭めで腰元から上部の肉を削いだ造込。
- 体配
- 反深く先細らず中切先が少し延る。
- 地肌
- やや流れた柾目鍛えに小板目肌が沈む。平地に細長い板目が所々交り、刃肌がよく詰む。焼元から鵜の肩に向けて棒状の移が立ち、焼頭からの煙込を伴う乱移が全面に現れる。
- 刃文
- 匂口締り心で焼幅やや狭めのやや坂がかる丁子乱。足よく入り上部には匂崩もよく現れる。
- 鋩子
- 本刃に比べやや大人しく、弯れた様に乱れ込んで先は中丸。返はやや締まって堅く止まる。
- 中心
- 棟は小肉で尻は入山形。平肉付いて独特の勝手下鑢であり、指裏に銘を刻る。
江戸時代中期に黒田家が治めた筑前福岡で製作された、信国茂包の脇差です。
この茂包の祖先は享保六年に江戸の浜御殿で鍛刀した信国重包であり、主水正正清,一平安代と共に中心に葵紋を切る事を許されました。作風は柾目鍛に匂出来の坂掛かる丁子刃で全面に移が立ち、祖先の重包と同様の特徴です。作刀本数が少ない江戸中期の刀ではありますが、吉宗公に認められた重包の作刀技術はしっかりと受け継がれています。変わった造込で銘も佩表に切られていますが、上の出来も良く仕立も丁寧に行われていることから特別注文品の入念作だと思われます。