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脇差
肥前国市太郎源種廣 透間雲
商品番号 : C-SD348
江戸時代前期 肥前(佐賀・長崎) 特別保存刀剣 白鞘入
715,000円
刃長:54.0cm・1尺7寸8分 反:1.0cm・3分3厘 元幅:30.0mm 先幅:20.0mm 元重:7.3mm 先重:4.5mm 目釘穴:2
- 造込
- 本造 高い行の棟。
- 体配
- 反やや浅めで先細り中切先。
- 地肌
- 小板目肌殊によく詰み精美。棟寄と棟に僅かに流れた柾目が出る。
- 刃文
- 匂口フックラとした、焼幅殊に広い丁子刃。谷に沸がよく溜まり帯状となり、蟹の目・虻の目状の匂崩が現れる。棟を下まで軽く焼き湯走状となる。
- 鋩子
- 直刃で帯状の匂口となり、先ヤヤ掃掛けて小丸下。深めに返り、表裏共に五の目が1つ入って止まる。
- 中心
- 平肉付き、鑢はやや右上り。中心尻はやや刃上りの栗尻で、棟はほぼ角。
江戸時代を通して刀の主要生産地であった肥前、市太郎(肥後大掾)種広の脇差です。
種広は主流である忠吉系とは別系統であるとされ、刃取や銘振などに忠吉系とは違う特徴が見られます。裏銘の「透間雲」は、「雲の切間から光がさす様にスパリとよく切れる」という切れ味を評したものであり、その添銘に恥じない見事な出来で、同様の添銘のある刀が第39回重要刀剣に指定されている様です。中心尻と目釘孔に独特の痕跡があり、様々な時代に指料として供されていた事が伺えます。
出来が良くて、特に珍しい刀をお探しの方に大変おすすめの1振です。