TOKEN OPINION SITE
脇差
上野守吉国
商品番号 : C-SD349
江戸時代前~中期 土佐(高知) 特別保存刀剣 白鞘
売約済
刃長:57.5cm 反:1.2cm 元幅:30.5mm 先幅:21.0mm 元重:7.0mm 先重:4.5mm 目釘穴:1
- 造込
- 本造、立上の高い行の棟。
- 体配
- 反やや深く、余り先細らずに切先がやや延びた体配。
- 地肌
- 小板目肌が殊によく詰み地景がやや交じる。棟寄りは柾目が強い。
- 刃文
- 小沸出来の簾刃(スダレ刃)。刃文の表裏がピタリと揃い、矢筈乱・尖った五の目乱も交える。焼幅が殊に深く鎬に近いが、匂口と刃縁にはムラがない。
- 鋩子
- 直調で五の目を表裏ピタリと同じ位置に焼き、先は尖心でやや掃き掛け、返は寄って横手下まで深く返る。
- 中心
- 平肉シッカリと付き、鑢は特有の筋違。太タガネで銘を刻り、中心尻は浅い入山形で棟は角。
坂本龍馬の愛刀「陸奥守吉行」の兄であり、土佐藩工を務めた「上野守吉国」の大脇差です。
本刀は師匠である三品一派の御家芸である簾刃を焼いており、師伝の特徴がよく現れて吉国の謹直な人柄が伺えます。焼幅がとても広いですが匂口と刃縁にはムラがなく、地肌や中心仕立てからも吉国は相当な高技量である事が分かります。坂本龍馬の影響か弟の影に隠れがちですが、江戸時代の四国を代表する名工です。ぜひ腕前を再評価し、お手元で御愛玩して下さい。