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脇指
前田政之允助包 寛政十年二月日
商品番号 : C-SD356
江戸時代後期 摂津(大阪) 特別保存刀剣 白鞘入・拵付
売約済
刃長:51.1cm・1尺6寸8分 反:0.9cm・2分9厘 元幅:29.5㎜ 先幅: 21.0mm 元重:7.1mm 先重:5.0mm 目釘孔:1
- 造込
- 本造、行の棟。鎬低い造込。
- 体配
- 反浅め、やや先細り中切先。
- 地肌
- 小板目肌よく詰み、地景交り。
- 刃文
- 匂口深く、焼幅の広い濤瀾刃。刃文の頭は鎬に近く、表裏がピタリと揃う。棟を湯走状に軽く焼き、焼元は締って堅めに止まる。
- 鋩子
- 直調、先は小丸で深い。
- 中心
- 平肉付き、化粧鑢を置く。中心尻はやや細くなり入山形、棟には肉を付け化粧鑢を置く。
津田越前守助広の写で名高い江戸後期の大家『尾崎助隆』の弟子と言われる、前田改之允助包の脇差です。
刃文は師の助隆そのままの濤瀾刃であり、ムラが無く助隆に迫る大変な上出来です。そして本刀で触れるべきはその銘振でしょう。「津田越前守助広」の「田」「前」「助」が被っていて、年紀は丸津田助広と同様に行書となっています。字体からも本歌の助広を参考にしたと見え、あの独特のデザインを相当に研究したのでしょう。「越前守助広に憧れがあり、じっくりと研究したい。」という方にはこれ以上ない程の脇差です。